見えない、大切なところに想像力が追いつく。パンフレット&ムービーを企画・制作。
美しい景観が魅力的な葉山町。その下水道処理施設は、全国的にもめずらしいトンネル式が採用されており、大部分が山のなかに収容されています。日常の暮らしに欠かせないけれども、構造的に目に留めることが難しく、想像するきっかけも少ない下水道処理施設の仕組みを、わかりやすく、広く伝えるパンフレットとムービーを企画・制作しました。
地元の小学生たちが校外学習で訪れる機会も多いとのことで、最もこだわったのはわかりやすさ。自分たちが水道などから流した水の、その後の話であること。どのような処理を施され、またキレイな水となって自然にかえっていくのかを、親しみを持って理解してもらえる構成のパンフレットにしました。
高低差と圧力を生かして送水される仕組みや、微生物のチカラを活かした下水処理の仕組み、下水処理を経て溜まった汚泥がリサイクルされることなどを、シンプルでありながら温かみのあるイラストで表現しています。
また、地元の方々が集まる道の駅で流されるムービーも同時に制作。場所柄、生理的に心地よく下水処理の仕組みが受け取れるように、清らかなトーンとかろやかなアニメーションを取り入れています。採掘時の映像なども交え、ここにある豊かさを下支えする施設の大切さも伝えています。