南信州ビール“ogna(オグナ)”リブランディング

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地域の魅力とクラフトマンシップを融合し、確かな存在感を放つブランドへ

南信州ビールが2022年に実施したリブランディングにともない、クリエイティブディレクションとネーミング開発、コンセプトメイキングをQANDOが担当しました。

1996年の創業以来、長野県第1号のクラフトビールメーカーとして培ってきた経験と技術を受け継ぎながら、多様化するクラフトビール市場の中で、より強い独自性と地域性を打ち出し、新たなステージへと踏み出すことを目的にプロジェクトがスタート。南信州の自然や文化を背景に、探究心とチャレンジ精神を前面に押し出したブランドとしての再構築を目指しました。

ネーミング開発を行い、新たなブランド名として提案した「ogna(オグナ)」は、長野(NAGANO)を構成する4つのアルファベット「N, A, G, O」を並べ替えた造語です。長野を代表するビールメーカーとして、自然豊かな土地の魅力が詰まったビールを作り続けていくという決意を込めるとともに、南信州と縁の深いヤマトタケルの幼名「ヤマトオグナ」にも由来する言葉で、地域との結びつきや子どものような好奇心と冒険心、クラフトビールづくりにかける純粋な思いを表現しています。

幾度となく現地に足を運び、ヒアリングや施設見学を経て導き出したブランドコンセプトは、「Believe in Beer. いつも心にビールを」。原材料選びから仕込み、製造、出荷に至るまで、一切妥協せずに向き合うブルワーたちのこだわりと情熱を表現するとともに、南信州という土地の魅力や、新たな挑戦を続ける姿勢を示しています。ロゴデザインは、中央アルプスの山並みと美しい水の流れをモチーフに、帽子のようにも見えるシンボルマークで遊び心を表現。原材料である二条麦の穂やフルーツの果実をアクセントにあしらい、醸造所のある駒ヶ根・宮田村の大らかさや温かみを感じさせるデザインに仕上げています。さらに、ラベルデザインをはじめとする一貫したブランドデザインを通じて、地域で長く愛されてきた存在としての親しみやすさはそのままに、現代のクラフトビール市場においても埋もれない存在感とデザイン性を備えたブランドへと進化しました。

リブランディング以降、ognaは「ジャパン・グレートビア・アワーズ」において2023年から3年連続(2025年8月現在)で複数の賞を受賞するなど、市場や専門家から「伝統と革新を両立させたブランド」として高く評価されています。こうしてognaは、地域性とクラフトビールブランドとしての競争力を兼ね備え、その存在感を着実に高めています。

URL: https://ogna-beer.com/